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SPACE BATTLESHIP ヤマト

2013-05-12 (Sun) 20:12


※これは映画公開当時、mixiにてアップした日記です。






■SPACE BATTLESHIP ヤマト  ★★☆☆☆

監督・VFX:山崎 貴
脚本:佐藤嗣麻子



初日にさっそく観て参りました。
もぅね、すげー楽しみにしていたのですよ!

あちこちのブログで、オールドファンから怒りの声が火を吹いておりますが、
こるく的にはそれらも含めて楽しんでこようという気分でしたよ。

このキャスティングに不満な方々も多いことでしょう。
森雪が戦闘班とか、佐渡先生が女性になってるとかw

さらに設定のほうも大幅に変更。
ガミラス帝国は【骨形岩鉱石質生命】という設定で、
その本体であるコアは他の生命体にも憑依が可能。

まぁ、あれですよね。
148000光年の彼方へ往復するのを2時間の映画でまとめるためには、
大幅な設定変更はやむをえない処置ですよ。
要は、映画として成立させればいいわけです。

で、こるく的な評価はというと………凡作。



私がこの映画において注視していたことを挙げますと…。

1.原作アニメをどこまでリスペクトしているか。
2.SF映画としての筋を通しているか。
3.メカニカルデザインとCG、VFXのレベル。
4.人間ドラマの重厚さ。
5.第3艦橋は何度再生するか? (←すみません、これ冗談ですw



まずメカニカルデザインとCGは、間違いなく邦画トップレベルです。
VFXもさすが山崎監督、うまく原作アニメの雰囲気を映像化しています。
ただ難を一つ言うなら、ここまでのレベルのものを作って初めて
世界の平均レベルのCGに追いつけたことになります

ドラマのほうは、ベタなんだけど熱いですね。
戦闘班に変更された森雪も、なかなかいい味出しています。
最初は「これ、どうかなぁ?」と思っていたキャスティングも、
キムタク以外はほぼハマリ役でした!

原作への愛を感じる映像美には、けっこう感動しましたよ。
山崎監督もヤマト世代であり、ヤマトのブームに直撃を食らっているんですよね。
それゆえ、ヤマトへのこだわりも人一倍だったものと思われます。

で、問題なのが…

この映画は映画としての筋は通していたのですが、
SFとしての筋は通していなかったのですよ。
そこだけが非常に不満でした。



原作ヤマトの科学考証がメチャクチャなのは有名なんですが、
SFとしての筋はきちんと通していました。

 ヤマトの最高速度は光速の99%で、
 宇宙に無限に存在する【宇宙エネルギー】を利用し、
 波動エンジンにて推進力を得ている。

 波動砲はタキオン(超光速粒子)を発射する兵器であり、
 攻撃目標の周囲の時空間を歪曲し、

 崩壊させることによって誘爆を引き起こす。

まぁヤマトのファンなら誰でも知っている知識なわけですが、
どうもこの映画の脚本家はSF・科学的知識に疎かったようです。
これらの設定を完全に黙殺しておりました。

ヤマトは鼻歌でも歌うかのようにワープをぽんぽん繰り返し、
波動砲はただの強力なビーム兵器に成り下がっていましたよ…。
せめて最低限の知識を勉強してから脚本を書いてほしかったなあ。


※以下、ネタバレ。未見の人は注意!




防衛艦隊がガミラス艦隊に惨敗されるOPの後、
ささきいさおの聞き慣れたナレーションが流れ、いよいよ本編が始まります。

 

古代進が拾ったカプセルは、遥かイスカンダルからのメッセージ。
中にはイスカンダルの座標と、波動エンジンの設計図が入っていました。

その設計図を元に宇宙戦艦ヤマトの波動エンジンが完成。

………え゛、もう完成?
 

カプセルを拾ってから何日経ったの?
このへんは原作アニメでも矛盾していた点だったのですが、
せめて映画では修正してほしかったです。 

 



ヤマト発進!
このシーンは、すげーカッコイイ!
盛り上がる地面と、巻き上がる砂煙がヤマトの雄姿を引き立ててますよ。

しかし発進直後、ガミラス艦が出現!
ヤマト、いきなり波動砲発射!!


最初の危機を乗り越え、次にワープで木星宙域へとたどり着くヤマト。
ワープのエフェクトが非常に残念な出来なのは目を瞑るとしても、
ワープに対する衝撃を、なぜ映画では無視しているのか謎。
コーヒー飲んで、おしゃべりしながらワープしてましたよ。

アホか。

 

しかし木星でもガミラス艦が待ち構えていた!

古代 「波動砲発射用意!」
南部 「ワープ直後だから波動砲は撃てません!!」

古代 「ならもう一回ワープだ!」

主砲で戦わないのか、こいつらw


ワープを繰り返し、やっとたどり着いたイスカンダル。
しかしそこでもガミラス艦隊が待ち構えていた。

古代 「波動砲発射用意!」


そして放射能除去装置を手に入れ、ついに太陽系へと帰ってきたヤマト。
しかしそこでもガミラス艦隊が待ち構えていた。

古代 「波動砲発射用意!」  

 

基本的に戦闘は、波動砲を撃つか、ワープで逃げるかの

二択しかありませんwww
 

CGは素晴らしいのに、これじゃぜんぜん燃えませんよwww

本来、波動砲は最後の切り札的な位置づけのはず。
それがこんなにぽんぽん撃たれたら、ありがたみゼロですよ。
それよりももっと主砲や戦闘機での戦略性とかを見せてほしかったなー。


それとキムタク!
なんでこんなに演技がヘタなんだ!!
本人の地が出すぎちゃってて、

コスプレしたキムタク本人にしか見えないんですよ。
もうちょっと演技指導しましょうよ、山崎監督!!





良くも悪くもこの映画は、異星人との戦争を主軸にしていないという点が、
評価を二分するところだと思います。 

 

初日は平日だと言うのに、すごい混み様でしたよ。
観客の中には年配の方も大勢いました。
それだけヤマトは国民的アニメだったのだと、あらためて実感させられます。 


おそらく続編は作られないでしょうが、 

もし次にSF映画を作るのならば、今度はヤマトのVFXを超えねばなりません。

邦画でこのハードルを越えることは並大抵のことではないでしょう。

しかし今回の映画で得た経験は、

必ずや邦画界にとってプラスになると信じています。
こるく的にはヤマトの実写化にあえて挑戦したことには敬意を表したいですし、
そして次の邦画SFも大いに期待しております。

 

 

 

あ、そうそう。
第3艦橋は再生しませんでしたw
(ノ)・ω・(ヾ)ムニムニ



Last Modified : 2021-03-26

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