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劇場版 機動戦士ガンダム00

2013-06-02 (Sun) 19:26


※これは映画公開当時、mixiにてアップした日記です。






■劇場版 機動戦士ガンダム00

  -A wakening of the Trailblazer-  ★★★★★

監督: 水島精二
脚本: 黒田洋介
副監督: 角田一樹・長崎健司・名取孝浩
キャラクターデザイン: 高河ゆん・千葉道徳
メカニックデザイン: 海老川兼武 他



最初に言っておきますが、この映画は

ガンダム00TVシリーズの続編という位置づけから鑑賞すると

唖然とすると思います。
私自身、これはガンダムの映画ではない!と感じてしまいました。

しかし、純粋にSF映画として観た場合、
近年稀に見る最高のSFディザスター映画でした!

パンフにある監督のコメントも読みましたが、
確かにこれは00だからこそ挑めたテーマであると納得しました。
00以外のガンダムでは、このテーマを持つ映画は作れなかったでしょう。

そんなわけで私個人の評価としては、
「ガンダムファンにはオススメしないが、最高のSF映画」といったところです。


※以下、ネタバレ



この映画のテーマは「コミュニケーション」です。

 

ガンダム00は、紛争根絶のために武力でムリヤリ戦争を止めるという
かなり荒っぽいことをやっていましたが、その根底にあるものは
「コミュニケーションの大切さ」でした。

 

「争わなくても話し合ってお互いを理解し、受容すればいいじゃないか。
 たったそれだけで世界中から戦争がなくなるはずだろう?」

 

とまぁ、そんな綺麗事が通るほど人類は賢くはないんですよね。
だから力ずくで戦争を止めてしまおうというのがガンダムでした。



では、もしも………
言葉も、文化も、生態系すら違う存在と接触したとき、
いったいどうやってコンタクトを図ればいいの?

 

人間同士ですら

国や種族・価値観が違うというだけで争いが絶えないというのに、
人間以外の存在となんて仲良くできるものなんでしょうか。

 

今回はガンダム史上初のエイリアン(異星体)との戦いを描いています。
うん、もうこのあたりで「これ本当にガンダムですか?」

と感じる人が多いと思います。


これまでにも多くのSF作品が、

異星人とのファーストコンタクトを描いてきました。
しかしその多くは、人類が戦う相手として設定されただけでした。

 

そんな中、近年ではSF作家の野尻抱介
代表作『太陽の簒奪者』(2003年度・星雲賞日本長篇部門受賞)で、
これまでの定石を覆すとんでもないファーストコンタクトを描いてくれました。


それが、

「言葉も、文化も、生態系すら違う存在とどうコンタクトを図るか」だったんです。
私自身この作品を読んで、非常に感銘を受けました。

 

ガンダム00では、それをさらに推し進めてくれた印象があります。
こるく的には『太陽の簒奪者』を映画化してくれたような気分ですごく楽しめました。

それに、このテーマは人間同士にも当てはまります。

 

「相手を理解し、受容する。

 たとえ価値観が違えど、お互いを認め合うことはできる」

 

まぁ現実には永久に争いなんてなくならないでしょうけども、
それを映画で訴えることには意義があると思ってます。

 


内容的にはかなり難しい部類に入る映画だと思いますが、
普段からSFに慣れ親しんでいる人、
とくにアイザック・アシモフやアーサー・C・クラークあたりを読んでいる人ならば、
今回の映画はすんなり受け入れられるのではないかと思いますよ。



エンドロールの最後で、上述した「綺麗事」が現実となる未来が描かれています。
このガンダム00という作品が目指していた最終地点が、

まさにこれなんでしょうね。


(ノ)・ω・(ヾ)ムニムニ
 

 

Last Modified : 2021-03-26

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