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踊る大捜査線 THE MOVIE3

2013-06-05 (Wed) 19:17


※これは映画公開当時、mixiにてアップした日記です。






■踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!  ★☆☆☆☆
 
監督:本広克行
脚本:君塚良一
製作:亀山千広、永田芳男
 
久々に『踊る大捜査線(以下、踊る)』のTVシリーズ再放送を観終わりました。
今観ても色褪せない面白さ、ワクワク感がそこにはありました。
 
上からの圧力に耐えながらも、意地と信念で頑張る湾岸署の刑事たち。
青島刑事と室井管理官の、立場は違えど同じ志を持った者同士の活躍など。
この絶妙な駆け引きが、

他の刑事ドラマとは別のベクトルを持つ物語へと昇華させていました。
 
私は今でも踊るシリーズのファンです。
 
 
  
前作から7年ぶりに登場した劇場版3(スピンオフを含めれば5年ぶり)。
大人の事情で柏木雪乃役の水野美紀が登場しないと聞いて、
嫌な予感はしていましたが…。
 
結論から言わせてもらうと、3は、
これまでのシリーズのファンを舐めきった駄作でした!
 
 
 
映画と言うのはフィクション、つまり嘘で構築された世界です。
観客もその嘘をわかった上で観ています。
ならばその嘘を最後まで貫き通すのが、映画のスジというものでしょう。
 
 
※以下、ネタバレ 
 
 
物語は新湾岸署の、引越し初日から始まります。
いつものメンバーはこの7年の間に昇進を果たしています。
青島刑事は係長。
 
そしてお台場もまた、この7年でテロリストの標的になっており、
その対策のために高度なセキュリティシステムが導入された
新湾岸署が建てられたという下地の設定がなされていました。
 
しかし引越しが始まってすぐに、
保管庫から拳銃が3丁盗まれる!
 
高度なセキュリティが聞いて呆れるんですが、
まぁその辺りは『踊る』のお約束ってことなんでしょう。
 
署員以外で署内に出入りできるのは引越しの作業員だけ。
ならその作業員を一人一人当たっていけば、犯人にたどり着くじゃん。
 
「作業員は、全部で200人近くいます」
 
なんだ、たったの200人。楽勝じゃん。
 
しかしなぜか青島たちは、
200人と聞いただけで犯人を特定することを諦めてしまう!
え゛、なんで?
 
 
 
 
 
翌日、盗まれた拳銃で連続殺人事件が起こる!
ほらほら、さっさと犯人捜さないから大変なことになってるじゃん!
 
青島は、和久さんの甥っこ(伊藤淳史)とともに捜査開始。
なお、この2人がコンビを組むのはこのシーンのみ。
しかもやったことといえば、被害者宅への不法侵入!
 
そして伊藤淳史の活躍らしい活躍は、この映画には登場しません。
彼はずっと亡き和久さんのノートを読み上げるだけで、
あとは最後まで足手まといです。
コイツいったい何しにきたの?
 
 
 
警視庁から捜査員が派遣され、大々的に捜査開始。
テレビシリーズでは上からの理不尽な重圧に耐えながらも奮闘する
青島たちの姿に感情移入できたものでしたが…。
今回は、上と現場は仲が悪いだけ。
ただのケンカにしか見えないんですが?
 
犯人は被害者のオンラインゲーム仲間だった!
実際に被害者のアカウントでゲームをプレイして犯人と接触するという、
アホな展開が繰り広げられるが、まぁ良し。
 
犯人側の要求は、

かつて青島刑事が確保した犯罪者たちを釈放しろと言うもの。
  
「犯人の要求を呑まねば、また人が殺されてしまう。
 これでは国民全員が人質になってしまったようなものだ」
 
だったらさっさと犯人捜しに行けよ!
引越しの作業員の中で被害者と接触のある奴を探し出せばいいだけだろ!
 
何で誰も『足』で捜査しようとしないんだよ!?
故・和久さんから受け継いだ魂はどこへ行った!?
事件は会議室で起きているんじゃなくて、現場で起きているんじゃないの!?
  
 
 
そして室井管理官、犯罪者たちを釈放する書類にサインしてしまう!
 
「あとは任せたぞ、青島…」
 
あんたが事件をさらにややこしくしているんだよ、室井さん!
これまでの室井さんなら、

青島たちを信じて絶対にサインなんかしなかったはずだ!
 
 
 
極めつけは、TVCMで流用されていたシーンですね。
追い詰められた青島は何を血迷ったのか、そのへんの杭を引っこ抜いて、
湾岸署の閉じられた防護壁に何度も叩きつけ始める。
 
「俺に部下はいない。いるのは仲間だけだ」
 
おまえいったい何を言ってんの?
正気かこいつ?
言動と行動が一致していないじゃん!
 
本当は感動すべきシーンなんでしょうけど、
それまでのアホさのために観客の多くは失笑しておりました。
私も椅子からズリ落ちましたよ。アホすぎ…。
 
 
 
 
映画全編、アホなツッコミどころ満載です。
とてもテレビシリーズと同じ人が脚本を書いたとは思えません。
 
そもそもこの映画は過去のシリーズからの登場人物たちの

キャラクター性に頼りすぎなんですよ。

そのため、物語の内容はスカスカになってしまってました。

 

ありえない設定をどうリアルに構築するかがプロの技量のはずなのに、
ありえない設定をありえない展開で構築し、
しかもくだらないギャグでお茶を濁すやり方には憤りすら感じましたよ。
 
 
 
このザマを天国の和久さん(いかりや長介)が見たらなんと言うだろう…。
 
「和久がいなくなって、ワクワクがなくなったな」
 
とかダジャレの一つでも飛ばしてくれないものでしょうか…。
 
 
 
なんてな。



Last Modified : 2021-03-26

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