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幸せのちから

2013-07-24 (Wed) 20:19

 

 

私は『フランダースの犬』の物語が嫌いです。
頑張って生きる主人公が、努力も報われず、最後に死ぬお話。
これのどこに感動すればいいのか、それが昔からの疑問でした。

祈ったところで、神は助けてなんかくれない。
神に祈る間があるなら、立って歩け。前へ進め。
鋼の錬金術師殿なら、きっとそう言うでしょう。







■幸せのちから  ★★★★☆

 
(2006年公開)

監督:ガブリエレ・ムッチーノ
脚本:スティーヴン・コンラッド
 
 
うん、面白かったです。
まぁ、かなり観る人を選ぶ映画だとは思いますが。

主人公クリスは、ツキにもタイミングにも見放され、生活もジリ貧。
セールス品はなかなか売れず、ついには妻も家を出て行き、
5歳の息子と2人で生きることになる。

この主人公、ホント要領が悪い。
自分でもバカなことをしたと自覚してはいるんだけど、
それだけ追いつめられているということの裏返しでもあります。

それでも息子のために、努力を惜しまない。
幸せになるために、ひたすら前へと進んでいく。
人間ってのは、守るべきものがあれば強くなれるんです。

この、どん底で必死に頑張る姿は、見ていてすごく痛々しい。
しかし、もういつ死んでもおかしくないような状況にも関わらず、
主人公は絶対に諦めようとしない。

そりゃま、どれだけ努力したって、
実際にその努力が報われる人間なんてほんの一握りですけどね。
現実はそんなに甘いもんじゃあない。
しかし主人公は、その一握りの結果を、最後に掴み取ります。



ラストシーン。
努力が報われたその時、そのシーンを私は忘れないでしょう。
インパクトも何も無い、そっけないラストシーンなんですが、
それが逆に私のハートに響きました。

『フランダースの犬』 の主人公ネロは、最期に神に感謝して逝きました。

では 『幸せのちから』 の主人公クリスは、神に感謝したでしょうか?
いえ、彼は神に感謝なんかしませんでした。
奇跡を起こすのは神なんかではなく、人間のちからです。





決して誰もが泣ける映画ではありません。
しかし、最後まで諦めないことの大切さをこの映画から見出せた人になら、
何かしら心に残る良作であると、私は思います。

(ノ)・ω・(ヾ)ムニムニ

 

 

Last Modified : 2021-03-26

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