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着信アリ

2013-09-05 (Thu) 20:03


※これは映画公開当時、mixiにてアップした日記です。

ホラー映画というと、どうしてもリングを基準にしてしまう私。
リングの怖さは映像よりも、
心理的にゆさぶってくる物語の内容そのものにアリマシタ。
それくらいあの映画は私にとって強烈な印象を与えたんですよ。




■着信アリ  ★☆☆☆☆
 
(2004年公開)
監督:三池崇史
脚本:大良美波子
原作:秋元 康
 
秋元康原作の和製ホラー。柴咲コウ主演。
リングがビデオを使ったホラーだったのに対し、
こちらは携帯電話を使った現代風ホラー。
 
リングのパクリとか散々言われていたけど、
私は映画が面白ければパクリ自体は気にしない奴です。
さて、この大ヒット映画を観た感想ですが………

あまりの酷さにブチギレそうになりました。

怖いとか、そういうレベルの話じゃない。
映画として成り立っていない!
 
内容は、携帯電話のアドレスをたどって、
幽霊が次々と殺人を犯していくという実に傍迷惑なオハナシ。
 
私がこの映画で感じた大きなツッコミポイントは、
 ・幽霊が人を殺す理由がない
 ・幽霊が携帯電話を使う理由がない
 ・全体的な描写不足と、オチの弱さ
 
 
 
※以下、完全にネタバレ。
  
 
 
幽霊の正体は美々子ちゃんという5・6歳くらいの女の子。
彼女は自分の妹に虐待を繰り返していたが、後に喘息で命を落とす。
 
美々子が妹を虐待するのは、
怪我をした妹の面倒を看ることで自己顕示欲を満たすため。
これは代理によるミュンヒハウゼン症候群と呼ばれるもので、
幽霊になった後も誰かを傷つけて
自己顕示欲を満たしたいという気持ちだけが暴走していたと思われる。
つまり、相手を殺してしまっては意味がない!
 
美々子の家は母と妹を含めた3人暮らしの母子家庭。
アパートもかなりのボロで、貧困だったことが見て取れる。
当然、母親が美々子携帯電話を持たせていたという描写は無いし、
生前の美々子が携帯電話を使っていたという描写も無い。
だから美々子の幽霊が、
携帯電話を持ち出す意味がわからない!

主人公たちが謎の殺人事件を追うという
サスペンス調の部分は面白かった。最初だけは…。
 
物語が中盤を過ぎ、主人公達がついに美々子にたどり着く。
しかし最初のうちはミュンヒハウゼン症候群にかかっていたのは
母親のほうだと推理し、母親の足取りを追うことになる。
 
……携帯電話の着信音が子供番組の歌だったり、
 
……被害者の口の中に飴玉が入っていたり、
 
……事件の前後に喘息スプレーの音が聞こえたり、
 
どう考えても美々子の仕業だというのに、
それらの矛盾に気付かない主人公達。
アホかこいつら!

美々子の連続殺人の第一被害者は母親なわけなんだけど、
その最初の殺人から半年後にこの事件が起こる。

なんで半年も間隔が空いていたんだ?
ちゃんと説明しろよ!

ホラーシーンのほうは、……まぁ怖い人には怖いんだろうけど。
こるく的には遊園地のお化け屋敷と大差無いように感じました。
何よりここまでの物語の酷さから、
怖さよりも怒りのほうがマックスだったので。



きわめつけはラストシーン。
おそらく美々子が主人公に憑依したということなんだろうけど……、
これまでの流れからズレた展開なので、
なぜこんなラストなのかサッパリわからない。
映画制作者側の話によると、小説版を読めばより詳しくわかるとのこと。

あんたら映画をナメてますか!
映画を観た客全員が、小説版も読むなどと思うな!
映画は映画できっちり作れよ! それでもプロか!?





商業的に成功したからといって、映画そのものが素晴らしいとは限らない。
映画に限らず、だが。
キャスティングなど、かなりの話題作だっただけに、その落胆は大きい。
(ノ)・ω・(ヾ)ムニムニ 
 
 
Last Modified : 2021-03-26

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