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姑獲鳥の夏

2013-10-28 (Mon) 09:04


※これは映画公開当時、mixiにてアップした日記です。




■姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)  ★☆☆☆☆

(2005年公開)
原作:京極夏彦
監督:実相寺昭雄
脚本:猪爪慎一
脚本協力:阿部能丸
 
京極堂シリーズの第一作、その映画化です。
私は原作は未読ですが、相当分厚く、
また難解であるということは存じてます。

結論から言ってしまうと、この映画はつまらない。
これは物語を楽しむ映画ではなく、
監督の感性に共感し、そのセンスを楽しむ映画。

脚本の出来はすこぶる悪いですね。
原作のほうも謎解き云々はチープで、
そこに至るまでの個性的な過程を楽しむものだとか聞いていますので、
それをそのまま映像化したというのは戴けないでしょうw

実相寺監督の映像センスも、古臭すぎるというか………
なんというか、『自分の作りたいものを作っているだけ』という印象で、
『人々に楽しんでもらおう』という想いがまったく伝わってこないんですよね。
ウルトラマンやセブンでは面白いエピソードを作ってくれてたのに………

監督、老いたな…




実はこの映画、実相寺昭雄氏が死去されたということで、
追悼の意を込めて突発的に鑑賞したんです。
まずは、実相寺氏のご冥福をお祈りいたします。
 
私から見た実相寺監督というのは、
リアル世界での問題定義を、キツイ皮肉を持って映像にする人。
ジャミラや、メトロンなんかがそうでした。

そしてあくまでも自分の感性を全面的に押し出すスタンスを取る監督
………という認識でした。
ある意味、芸術家だったんですよね、実相寺監督。


で、


実は私、実相寺監督が嫌いです。

理由は、自分の芸術性を優先するあまり、
観ている子供たちの気持ちを無視する傾向があったからです。

特にウルトラマンマックス『胡蝶の夢』 は絶対に許せない。
毎週マックスを楽しみにしている子供たちの夢を裏切る行為をして、
恥ずかしくないのか?
 
正直なところ、
実相寺監督がメビウスのメガホンを取らなくて、ホッとしています。

と辛辣なことを書いてますが、
やはりこれまでのウルトラを育ててきた偉人であるということについては、
ファンとしても大変感謝しているわけで。
姑獲鳥の夏を鑑賞したのは、そんな私なりの敬意なんです。

内容のほうはともかく、
監督の映像に対する情熱だけはしっかりと伝わってきました。
(*・ω・*)ゞ
 
 
Last Modified : 2021-03-26

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