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ゼロ・グラビティ

2014-01-05 (Sun) 11:37


■ゼロ・グラビティ  ★★★★★
 
(2013年公開

監督:アルフォンソ・キュアロン
脚本:アルフォンソ・キュアロン、ホナス・キュアロン
 
私はSF・科学が大好きです。
これまでにもたくさんのSF映画を観てきましたが、
宇宙を舞台にした映画でもっとも感銘を受けた映画は
『2001年宇宙の旅』 と、続編の 『2010』 です。
 
最近だとNHKで放送されたアニメ 『プラネテス』 が最高でした。
科学考証を徹底した作り方には感動すらしました。
 
そしてこの 『ゼロ・グラビティ』 です。
公開前から、もぅ観に行きたくてウズウズしていたんですよw
 
うん、文句なしに★5点!
私はこんな映画を待っていた!!
 
 
 
邦題は 『ゼロ・グラビティ』 (無重力)ですが、
原題は 『GRAVITY』 (重力)となっています。
なぜ逆の意味となっているのでしょうか。
 
邦題としては 『ゼロ・グラビティ』 のほうが売れそうなタイトル
という理由もあるのでしょうけどねー。
原題の意味は、この映画の最後にありました。
少なくとも私はそう感じました。
 
 
 
※以下、ネタバレあり。
 
 
 
映画冒頭から、広大な宇宙空間がスクリーンいっぱいに映し出されます。
そして青い地球と、徐々に迫ってくるスペースシャトルの姿。
そこからずーっとカットを入れずのロングテイク!
すげぇぇぇぇぇぇ、なんじゃこりゃーーーーーーー!
 
私は3Dで観に行きました。うん、3Dオススメ!
つーか、この映画は3Dでこそ本領を発揮する映画です。
このロングテイクのおかげか、宇宙の深さや迫り来るスペースシャトルを
まるで自分がその場にいるかのように感じました。
 
とにかく宇宙空間が怖い!
 
飛んでくるスペースデブリのために、
宇宙空間へと放り出されてしまう主人公。
捕まるものが何もない!
慣性の法則でそのままずっと飛んでいってしまう!
 
映画のカメラが、宇宙空間を漂う主人公に接近し、
そしてそのヘルメットの中へ!
今、主人公が見ているものがそのまま観客も同じ視線になってしまう。
ぎゃーーーーーーー、怖えぇぇぇーーーーー!!
 
この一連のカメラワークには驚かされました。
全編がこんな感じで、絶妙の怖さを演出しているんです。
しかも聴こえてくるのは重低音の音響と、スピーカー越しの会話だけ。
そう、宇宙には 『音』 など無いのだ!
 
何度も宇宙へと放り出されそうになる主人公を見ていると、なんというか、

木の根を伝ってラピュタの下を移動していた

パズーの100倍くらいの怖さといいますかw
 
 
 
あ、でもツッコミどころも多々ありましたw
たとえばデブリの飛ぶ速度が遅いとか。
本来は銃の弾丸より速いはずなのに、目視できましたw
それに飛び散ったはずのデブリが90分で一斉に飛んでくるのも変だな。
 
ハッブルとISSと天宮が、同じくらいの軌道を飛んでる。そんなわけねぇw
宇宙船の速度を上げれば目標に追いつくってのも、間違いだよね。
高度が上がって、逆に距離が離れるよ。
 
それから、

宇宙服を来てすぐに宇宙空間に出るなー!w
 
まぁこういった科学的間違いは、

映画として成立させるための演出でしょう。
監督もわかった上で作っているんだと思います。
そうでなきゃ宇宙飛行士に、

ちゃんとオムツ履かせてるはずだもんねw
 
しかしそういったツッコミどころ以上に無重量と、慣性の法則

作用・反作用の法則を徹底して描いていたのには感心しました。
ここまで描写してくれるSF映画って珍しいですよ。
 
宇宙服の手首にミラーを付けているところなんて、
今の東映特撮では絶対思いつかないですよね。
それどころか宇宙空間でくるっと後ろを振り向きかねないw
 
 
 
物語後半。
仲間を失い、ただ一人生き残った主人公。
彼女は希望を失い、死を選びます。
 
しかしあることがきっかけで、再び生きることを選択するんです。
その後の展開は、さらに過酷な状況へと加速していくんですが、
不思議と私は恐怖を感じませんでした。
 
なぜなら、主人公が死ぬことを諦めて必ず地球へ帰るのだと決断したから。
彼女の覚悟と、その意志の強さがスクリーンから伝わってきたから。
だから私は映像に恐れることなく、ただひたすら主人公を応援できました。
 
最後に大地を踏みしめた主人公の「ありがとう」という言葉。
私には、自分を受け止めてくれた地球への感謝の言葉なのではと、
そう感じました。
地球の空気を吸い、そして重力(GRAVITY)を感じた主人公の
自然と口から出た言葉なんじゃないかと。
 
 
 
いろいろとツッコミどころはある映画ですが、
私としては最高のSF映画であり、そして極上の3D体験でした。
(ノ)・ω・(ヾ)ムニムニ



Last Modified : 2021-03-26

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