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大決戦!超ウルトラ8兄弟

2014-06-13 (Fri) 12:47


※これは映画公開当時にmixiにてアップした日記です。






大決戦! 超ウルトラ8兄弟  ★★☆☆☆


(2008年公開)

監督:八木 毅
脚本:長谷川圭一



うーん………、期待しすぎたか?
ウルトラ史上最大の同窓会であり、最大のお祭り映画のはずなのに、
この薄っぺらい感はなんだ?

お祭り映画なんだから、

多少のツッコミどころや話の矛盾は笑って許せると思っていた。
しかし蓋を開けてみたら、脚本の構成そのものが欠陥だと気付いた。

「難しいことは考えず、ぜひ、大人の方は幼い頃の自分に戻って、
子供の方は、いつもの純白な気持ちで、
存分にこの映画を楽しんでいただきたいと思います」


八木監督のこのコメントは確かにファンにとって真理だろう。
しかし、今回の映画を見せられた後では、

それがただの言い訳にしか聞こえない…。





昭和・平成ウルトラの初共演であり、それぞれのヒロインも大集結。
こんなに豪華なキャスティングは過去の作品には見られない。
それだけでファンとしては感涙モノ。

物語冒頭、テレビの前でウルトラマンを応援する子供たち。
もちろん私にも同様の経験がある。
『ボクたちはウルトラマンから、

たくさんの大切なものを教えてもらったんだ』
それだけで目がウルウルきてしまった…。



今回の物語の舞台は、

ウルトラマンが怪獣と戦っていた世界とは別の世界。
いわゆるパラレルワールドというもので、

ウルトラマンはテレビの中のヒーローという位置づけ。
どうやら現代日本での物語らしい。

そこでは歴代ウルトラ兄弟に変身していた人物たちが、

普通の一般人として生活している。


なるほど。

確かに昭和と平成を繋げるには、これ以外の設定は考えられない。
しかも同じ世界に生きる一般人とするアイデアは、

なかなか面白いじゃないか。

彼らの普段の生活ぶりは

子供が見るには冗長で退屈だったかもしれないが、
私のようなオールドファンには大変楽しませてもらった。

ところどころに懐かしい顔ぶれや、

旧テレビシリーズへのオマージュがあったりと、
ファンのハートをくすぐる趣向が凝らされているところも嬉しい。


観ていれば誰でも気付くことと思うが、
この世界に昭和ウルトラの面々が生活しているということは、
彼らのソックリさん(つまり別人)が

テレビの中で活躍していたということになる。
このあたりの矛盾は、製作サイドも気付いていたんだろう。
「これくらいは許してね」というメッセージが映像から観て取れた。

その他にも、笑って許したツッコミどころはある。
しかしそれらを補って余りある新しい撮り方が

模索された点には感心させられた。
精巧なミニチュアからウルトラマンへとズームしていくカットや、
飛行状態から怪獣に突進していく戦い方などは、

映画ファンとして心の中で拍手を送った。





今回の主人公は、ウルトラマンティガに変身していたダイゴ隊員
現実世界では、子供の頃の夢を諦めて現代社会に生きる一市民

ということになっている。
なかなか熱い人物として描かれていて、

世界を守るために奮闘する姿に好感が持てた。

そこに現れたウルトラマンメビウスことミライ隊員
ミライの天然っぷり爆裂なやり取りには笑わせてもらったw

物語のキーパーソンである平成ウルトラ3人組は、

それぞれ現実と向き合って生きている。
そんな彼らが、自分の守るべきもの、本当に大切なものに気付き、
悪に立ち向かっていく姿に、私は心から敬意を表する。

しかし、

ワクワクできたのは8兄弟が勢ぞろいするあたりまで!
その後の展開が…………
そしてオチが………


_| ̄|○  ナンジャコリャ


前作【ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟】では、
あれだけウルトラ兄弟が大勢いるにもかかわらず、

キーパーソンを主人公に据えることで

物語を無理なく集約することができた。

しかし今回はウルトラ兄弟それぞれに同等のドラマが置かれ、
そのために物語が分散してしまった。
結果、途中から主人公であるダイゴのことなんか

どうでもよくなってしまう。

ミライの立ち位置も微妙だ。
結局彼は別の世界の住人であり、

現実世界の人々にとってはどうでもよい存在にされている。

テレビの中のヒーローが本物のヒーローとして
僕たちを助けてくれることにワクワクしていたはずなのに、
肝心のヒーローたちがおざなりな扱いというのはどうしたことか?

映画というのはフィクションであり、嘘で作られた世界だ。
観客側もその嘘を承知の上で観ている。
なら徹底的にその嘘を貫き通してほしかった!





ウルトラ兄弟が命をかけて戦っている間、

大勢の市民から熱い応援が続いていて、
その時は私もまったく同じ気持ちで応援していた。


それだけに、

物語後半と最後のオチの作り方には本当に残念でならない。
案外、子供たちには退屈な映画だったのではないだろうか。


(´;ω;`)



Last Modified : 2021-03-26

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