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スーパーヒーロー大戦

2012-12-27 (Thu) 13:04


■仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦  ★☆☆☆☆


監督:金田治
脚本:米村正二
プロデューサー:白倉伸一郎



2012年4月21日。
この日、日本ではスーパーヒーローたちが大集合する映画、『スーパーヒーロー大戦』が封切られた。

全仮面ライダーと、全スーパー戦隊が集結した、夢のような映画!
そう、アベンジャーズと同じコンセプトによる、ヒーローたちのクロスオーバーである。

公開の初日2日間で映画観客動員ランキング第1位を獲得し、シリーズの週末興行収入も歴代第3位をマーク。
その話題性と宣伝効果から、大ヒットとなった。

しかし………

ヤフーの映画レビューでの評価はシリーズ中、ワースト1位
怒りと不満と、そして悲しみの声に溢れている。

中には家族連れで、
子供たちもワクワクしながら観に行ったことは想像に難くない。
それが映画開始の冒頭から、いきなりヒーローたちの殺し合いを見せられる。
観客ドン引き。

噂には聞いていたのだが、この映画に対しては私も本気で憤りを禁じえない。


客を馬鹿にするな!

特撮を馬鹿にするな!

子供たちを馬鹿にするな!!



この映画のメインは、仮面ライダー側とスーパー戦隊側が、双方殺し合うというもの。

ヒーローたちを応援したかった子供達がこんなものを見せられてどう思うのか。
それが想像できなかったとしたなら制作側は、今後映画を作るのをやめるべきだろう。

「でも、ヒーローたちが殺し合うのは理由があったからで、
 結果的に誰も死んでなくて、最後は結束して悪を倒したでしょ?」


…と、擁護する人もいるだろう。
だが、私はそんな設定の話をしているのではない!
倫理についての話をしているのだ!
現に、主犯格だったディケイドマーベラスは、一言も謝罪してはいないではないか!


アベンジャーズのメンバーにはそれぞれ違った個性と価値観があり、最初はケンカばかりだった。
しかしあるきっかけで全員が結束し、チームワークで巨悪に立ち向かう。
しかも戦いのさなかにも、逃げ遅れた人々の救出を忘れない。
人々を守る心を持っている。

じゃあスーパーヒーロー大戦はどうだ?
逃げ惑う人々を一人でも助けたのか?

応援するファンや子供たちが本当に望んでいるものは、こんな映画ではなかったはずだ。

ここ近年の東映は、歴代ヒーローたちを共演させることで話題性を作っているフシがある。
もし 「大勢のヒーローたちが出てくれば観客は喜ぶ」 という考えだけでやっているとしたら、それはあまりにも短絡的すぎる。

なにも「もっと時間をかけて作りこめ」とか、「もっとお金をかけて作れ」などと言いたいのではない。

ただの制作側の自己満足で終わっているのならば、
それはプロ失格だということだ。



最後に、
この映画の脚本はアホなツッコミだらけで、論理面でも間違っている。
題材に対する技量と愛が伴わなければ、良い作品なんか生まれるわけがない。

私には、正義も、も、友情も、そして歴代ヒーローたちが受け継いできたさえも、微塵もこのスーパーヒーロー大戦には感じ取ることができなかった。

故・石ノ森章太郎も天国でさぞや嘆いていることだろう。


Last Modified : 2021-03-26

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